2000年5月、郷土を愛する酒販店の仲間が、「千葉発日本一の美酒を目指して!」を合い言葉に千葉県酒おこしネットワーク「友醸会」を結成しました。私たちは千葉から全国に誇れる地酒をプロデュースしていきます。私たちの活動を応援してください。
友醸会ロゴマークタイトル:ちばの酒応援団
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藤平酒造(君津市)
酒蔵三兄弟
藤平酒造販売店舗
■藤平酒造のご紹介
下記の文章は、友醸会発行のメールマガジン「千葉発日本一の美酒をめざして」
の人気コーナー「千葉の酒蔵」紹介から転載しております。

このコーナーでは、千葉県でがんばっている蔵元を少しずつ取り上 げて行こうと考えております。個性的な蔵元がたくさんありますの でネタは尽きないかと思います。  今回は君津市久留里市場にある「福祝」醸造元の藤平酒造合資会 社さんにスポットを当ててみました。戦国時代の大名 毛利元就公 の書物に良く出てくるあまりにも有名な「三本の矢」の如く、酒造 りに情熱を燃やす若き3兄弟によって醸される「福祝」の物語をご 紹介しましょう。  城下町として栄えた久留里の町は「久留里の名水」が湧き出る地 域として知られています。  明治時代に伝わっていた「上総掘り」という井戸掘りの技術を使 って深さ数百メートルの井戸が掘られ清く湧き出る名水は、昔から 現在に至るまで人々の生活の源として欠かす事のできないものにな っています。「上総掘り」は今では外国の水に困っている国に輸出 されている優秀な技術です。この名水をもとにお酒を醸造している のが藤平酒造です。  藤平酒造は名水だけに頼らず、米を厳選・研究・精進し酒造りを 行ってきました。  代表銘柄「福祝」の名の由来は、古来から先代社長がおめでたい 行事には必ず清酒が愛飲されてきたことから、七福神の「福」をと りめでたさが重なるという意味で命名したそうです。  藤平酒造の歴史は古く、1716年(享保元年)創業の老舗蔵です。 現在の生産石数(一石は一升瓶で100本)は300石で、県内9 0%(うち地元消費60%)・県外10%の出荷体制になっていま す。酒質は全体的に淡麗辛口を主流としています。最近の藤平酒造 の活躍は目を見張るものがあり、全国新酒鑑評会にて3年連続金賞 を受賞する輝かしい成績を収めています。  ここから藤平酒造の酒造りをご紹介いたします。  造り酒屋の多くは冬の造りの時期に入蔵する杜氏及び蔵人により 酒が仕込まれますが、藤平酒造は杜氏制度を廃止し兄弟3人で酒を 醸しています。その分、良質な酒造好適米を仕入れ酒のコストを抑 え、少量生産ながら旨い酒を適正な価格でご提供できる努力をして います。  酒造りのシーズンオフは、長男が経理全般・次男が製造計画及び 造りの全工程・三男が営業販売と役割を分担して助け合っています。 造りは全て「速醸」といわれる酒母を仕込む時に人工的に乳酸を添 加する方法で仕込まれています。  藤平酒造は「酒造りは洗いに始まり洗いに終わる」をモットーと し、洗米は麹米・掛け米ともに全て手洗いの上、浸漬計測(時間) を常に心がけています。  全工程において全て手造りの為、1200kg仕込みが限界です。 目指す酒質は酸味が低く香りと味のバランスが良く、口中に心地よ い余韻が残る酒で、本醸造でも吟醸並みの香り・味わい・喉越しが 表現できる酒造りを常に追求しています。  また、「兵庫県に行き酒造好適米の生産者と直接話をし、地元で も素晴らしい酒造好適米が作れるように勉強してみたい」との夢を もって日々チャレンジしています。「大量生産の酒蔵には出せない きめの細かい旨い酒を造り続け守って行きたいと」と力強く語って います。  いつかは、千葉県といえば「福祝」と言われるような全国的な銘 醸蔵になることを目標に掲げています。  先日、千葉の清酒(さけ)フェスタというきき酒選考会が行われ、 その懇親会の席で出品されていた「福祝大吟醸」は酒質・価格のバ ランスにおいて際立った旨さを感じさせてくれました。今後も益々 若き力・感性で千葉県の酒の先頭に立って突き進んで行ってくれる 酒蔵であると期待しています。  藤平酒造合資会社の主な銘柄と小売価格は以下の通りです。                 福祝 大吟醸酒 1800ml  5,000円                      720ml  2,000円              福祝 吟醸酒  1800ml  2,200円                      720ml  1,200円  

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